乱視を矯正・治療する方法<レーザー手術による治療>

 治療することを考えると、乱視は近視よりもはるかに複雑で、かつてはレーザーを使用した矯正手術であるレーシックでは、乱視は治療できませんでした。しかしレーシック技術の発達にともない、現在では乱視の治療もできるようになっています。

 レーシックはエキシマレーザーを目の角膜に照射し、角膜の曲率を変えることにで視力を矯正する手術法のことです。
 手術の内容としては、角膜を覆っている薄い膜をレーザーでカットしてフラップと呼ばれるフタをつくり、これをめくって角膜にエキシマレーザーを照射し、治療します。その後、フラップをもとに戻して完了です。
 手術は数十分で終了し、その直後から矯正されていますが、安定するのに1週間ほどかかります。また、健康保険が使えないため、クリニックによって差はありますが、料金は両眼で30~50万円ほどかかります。

 すべての乱視の方がレーシック手術を受けられるわけではありません。診察の結果でレーシックが受けられない方もいます。また、レーシックは角膜の一部を蒸散させて削るため、幼年期から青年期にかけての眼球の成長が激しい時期の方や、高齢により老眼や白内障を併発している方、あるいは角膜が薄い方には適していません。